代表取締役社長 鈴木慶彦

 鈴木商館は1905年に創業して以来、一世紀以上に亘り高圧ガス産業の発展の一翼を担ってきました。特に、長い歴史の中で私たちは、「進取の精神」にこだわった事業を推進してきました。日本でまだ高圧ガスという言葉すら未知な時代にガス事業をスタートさせ、その後は医療ガス分野、溶接溶断分野などへと裾野を伸ばし、現在では半導体を含むあらゆる先端産業の発展に寄与しています。また私たちは高圧ガスビジネスの枠を超え、化学品事業への参入を果たしたことで、事業領域の拡大を実現しました。さらに日本で極低温分野がまだ知られていない時期に低温機器のビジネスに着手したほか、高圧ガス事業の一環として空調、冷媒事業にも参入するなど、新しい取り組みを果敢に積み重ねてきました。空調、冷媒事業は、地球環境問題が社会的にクローズアップされてきたことを背景に、このところ各方面で益々関心が高まっていることから、私たちも社会に責任ある企業として、環境負荷の低減化に向けた努力を事業を通じて続けています。
 このほか、最新の取り組みとしては水素事業を活発化させています。近頃では水素社会の構築に向けたインフラ整備など水素関連の需要が急増しています。私たちはこれまで、水素吸蔵合金のPCT測定装置を研究現場向けに製造、供給するなど、すでに水素事業を永年に亘り取り組んできましたが、最近ではフォークリフト用の水素ステーションを新たな製品として発表しました。この水素ステーションは、太陽光発電により得た電力で水素が製造できる画期的なもので、日本における水素ステーションの高機能化に少なからず貢献できたものと確信しています。
 このような、伝統である「進取の精神」を大事にして、鈴木商館は今後も新しい事業を展開してまいります。

 事業への取り組みとは別に、鈴木商館には企業として大切にしている社是があります。

「会社は社業を通じて社会の進歩と繁栄に貢献する」

 企業たるもの、その活動においては、取引先、社員、株主、そして社会の人すべてに満足してもらえる存在でなければならないと私たちは考えています。すべての人に満足してもらい、そこから生まれる利益を再投資して永続的に社会に貢献し続けることが、理想的な企業としての在り方ではないでしょうか。そして、利益とは、このような永続的な社会貢献を産み出すための手段であると、私たちは確信しています。
 私たちはまた、社員一人一人が楽しく働くための良い環境を提供することも、企業としての重要な使命だと考えています。スポーツや遊びのように楽しみながら成される行動には、誰もが一生懸命に取り組む姿勢がみられます。時に厳しくとも、楽しく仕事に打ち込める職場環境が構築できれば、社員皆がやりがいのある達成感と満足を仕事で得ることができます。このようなところから良い業績は多々産み出され、また企業としてのより大きな社会貢献にも繋がっていくと考えています。
  鈴木商館はより良い職場環境の充実に努めることで、最大限に引き出された社員の力を結集し、社業を通じて社会の進歩と繁栄に今後も更なる貢献を重ねてまいります。

2021年3月15日

会社沿革
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